店舗 音響機器の闇 ①

 
私、学生時代にR&BのBarでアルバイトしてました。
Masterは、R&Bの有名なレコード コレクターでしたし、
Dance MusicとしてR&Bを愛してる方でしたので、
Barというか、Night Clubでした♪

その後、私は、楽器店に入社したので、
地域の飲食店さんやダンスフロアさんから機器のご注文や修理依頼を承っていました。

さらにその後、SALSA等と関わって沢山の音楽飲食店さんを訪れるようになりました。

音響設備を必要とされる数々の飲食店さんと関わってまいりましたが、

驚くべきことに、
片側のスピーカーから音が出てない。
STEREO LRの片チャンネルしか音が出てない。
というお店が多い。

というよりむしろ、
驚くべきことに
そうゆうお店の方が多い。

そして、お店の方も、
『なんか変だな？』と思う程度で気がついていない。


お店の方に音響機器の知識があってもなくても、
ご自身でメンテナンスをこまめにされている場合には、問題が起きにくい。

本格的な音響システムを導入されて、
導入業者のフォローやオペレーターさんが派遣されている場合はちゃんとしてる。
もちろん音響オペレーターさんがいるお店もまず安心。

いくつかの理由があります。

私が学生時代にアルバイトしていたR&Bのお店からしてそうだったのですが、
Masterは、有名なレコードコレクターであるのに、
高価なJBLのスピーカーを欲しがるのに、
『廣川くぅ～ん、俺、機械わかんないんだよぉ～。教えてくれよぉ。変なんだよぉ～。』

１．コレ１番多いパターン。
　　お店をつくった時の電気屋さんに頼んだ。内装屋さんに頼んだ。
　　・高額な機器を買わされている。← これは、結果OK!! だって、結果 音がイイ!!
　　・使いこなせないグラフィック イコライザーやプロセッサーまで買わされている。
　　　機器を増やすことのデメリットにしかなってない。
　　・結線が間違ってる。
　　・スピーカーケーブル等に安価な電源コードが使用されている。
　　・粗悪なサービスケーブルや、これオーディオ用？というケーブルが使用されている。
　　・ホコリや熱の対策も全くなされていない。

　　
２．悪質なカラオケの販売代理店の営業に上記と同様のことをされちゃってる。
　　しかも約束のメンテナンスに来ない。来たってできないで帰ってく。


　　もひとつ悪質なのが、
３．本格的な音響設備を導入する本格的なライブスペース等の場合、
　　導入とともにオペレーター派遣契約が伴う場合がある。
　　これは、なにも間違っていない。
　　が、これをおかしな業者に中途半端にやられちゃう場合がある。
　　オペーレーター、来ない。最悪、設定がロックされててどうにうもならない。

私、飲食店で演奏させていただく立場なので、
お店の音響機器に触る。DJブースにも入る。

『あれ？片方音出てないねぇ。直しちゃっていい？』って言える。
『LRのバランスが悪いけど、これはわざと？』って聞ける。
『あれ？これ結線間違ってるね？直しちゃってイイ？』って言える。
『あれ？このプラグ ダメだね。交換しちゃってイイ？』って言える。
『あれ？これ使ってる？あ？知らない？じゃ結線外しちゃおうね。』って言える。
『こんど暇なときに直しに来てあげるよ。』って言える。

※大事なのは、お店の方に意向をきちんと確認すること。
　場合によって、こっちのスピーカーが鳴ってると
　バーカウンターでお客さんの声が聞こえないから。というパターンもある。
　本当は、詳しいのに、『気がつかなっかた。お任せします。』というパターンもある。

注!! でも、コレ、私がアマチュアミュージシャンで、立場が無いからできる。
　　プロの方の場合、徹底して本日最高の環境を追及される方もいらっしゃれば、
　　気がつかないふりして、終始ニコニコして、快適です。ありがとうございます。
　　と仰る方もいらっしゃる。

注!! 楽器と音響の素人さんには、必要もないのに、聞かれてもないのに、
　　『コレは、ダメ。アレを買いなさい。』
　　『やれ JBLだ、EVだ、BOSEだ』という方がいる。
　　この手合いは、極端に素人の場合が多い。そして自覚も無い。要注意。

注!!『お店の機材は、壊れちゃう。
　　　どうせ壊れちゃうんだから、安いの買って、壊れたら買い替えた方がイイ。』
　　これにも耳を傾けない方がイイ。それを使いこなせるのは知識がある場合。
　　高額品もいずれ壊れるかもしれないが、長く安定した動作で使えるのが良い品。
　　安い品は、最初から動作が安定しなかったりする。
　　高額品である必要はないが、有名メーカーの長く売れ続けている品が安心。
　　

片チャンネル音が出てない。とかって、
お店の音が大音量の場合でも、意外と気がつかないものだと思う。
お店の方が気がついてないくらいなんだもの。

それに、気がついても、
よっぽど親しくもないかぎりお客さん立場で言わないよね。
『このお店のスピーカー、片方出てないね。』なんて言わない。

ただ、前にも書いたけど、侮れないのは、女性の声。
オーディオが好き、オーディオに詳しいと言ってる普通の男性より
耳が確かな方は、女性の方が多い。

普通には やっぱり、なにも口にしないが、
演奏やDJのプレイに耳を傾けたい状況なのに
度を超えて音が酷い場合、
『あのスピーカー音が出てない。』
『低音が出てない。』
『音が変。』
『音が悪い。』って、結構怒ってる。

音響機器の接続は、難しいものではないですし、
知識や技術をともなう専門的な設定や調整は、
必要がなければ、しなくてOK♪
お店さんでも、個人でも、ご自身で行って、時折ご自身によるチェックが重要。

楽器もそうですが、
音響機器の本体導入は、
少額の予算であっても
環境や用途をお伝えして専門業者さんに依頼しましょう。







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