Ovation Celebrity CE44 松ちゃんのギター。①
このギターは、中学の野球部時代(約45年前)の3年間をずっと一緒に過ごした友人 のギター。
松ちゃんのギター。
中1の時、同じクラス、同じ日に野球部に入り、それからずっと一緒に過ごした。
冗談もイタズラも大好きだったけど、成績優秀だった。
授業は真面目に受けてたけど、それ以外 勉強してる姿を見たことがなかった。
人知れず家で黙々と勉強してたのかな?
どうなのかな? それは知らない。でも、そもそも地頭がとても良かったと思う。
野球は、ともかく真面目に練習に取り組んだ。
誰よりも一番真面目に沢山練習した。
走るのも腹筋&腕立ても手を抜かなかった。
『他のみんなが遊んでても、俺とお前は手を抜いちゃレギュラーになれない。』
って言うもんだから、わたしは、チームで二番目に真面目に沢山練習することになった。
やがて松ちゃんは、4番レフトキャプテン。
わたしは松ちゃんが引っ張り続けてくれたおかげで辛うじてセンターのレギュラー。
レフトとセンターだから、練習も一日中一緒。
それなりにキツい練習だったはずだけど、わたしは、松ちゃんと一緒に練習してきたおかげで、いつも本当に楽しかった。
外野ノック、全力で走って捕って&全力で投げて、超楽しかった。
松ちゃんは、わたしの家に来てギターにも挑戦していた。
だけど、ギターへの憧れが強くて、恥ずかしがっちゃって、舞い上がっちゃって、ギターの練習はあまり進まなかった。
それより人が練習しているのを興奮して楽しそうに眺めてた。
高校、松ちゃんは野球を続けた。
わたしは、高校受験が終わって、中学校のグラウンドで久々に松ちゃんとキャッチボール。硬球で。
何故かその時、わたしは小学生の時に買ってもらったファーストミットでキャッチボール。硬球が、ファーストミットを抜けて頭にゴチン。痛ってぇ~!! 恐ぇ~ッ!!
それをきっかけにわたしは、ギター中心の生活に転向。
高校・大学時代は、誰かの家に集まってよく麻雀をした。
その後 お互いにサラリーマンになっちゃったから会う機会は減ってしまったが、、、
40歳になった頃のある日、わたしは松ちゃんを呼び出した。
SALSA にハマっていたわたしは、その繋がりで日本に住んでるCuba人達と仲良くなった。
Cuba人達と仲良くなったら、当然野球♪
WBC 第一回大会の後、上野さんがオリンピックで金メダルを取った後の時期。
SALSA関連の仲間達と、新旧会社の同僚達と、松ちゃんを呼んで vs Cuba戦。
それ以降、わたしの通称が "カントク" になる。
わたしは、4番レフトに松ちゃんを指名した。
以後、松ちゃんは、たまぁ~に突然に LIVEにも遊びに来てくれたりして、うちのバンドのメンバー達とも一緒に飲んだりした。
それから、既にもう20年近く経過しているのだけど、
わたしには楽しみができていた。
野球は、もぉちょっと無理があるが、軽いキャッチボールくらいしたい。
わたしも釣りが好きだが、松ちゃんも釣りが好き。
不思議なことに、松ちゃんとの釣りは、中学時代に一度行ったきり。
もしかして、60歳過ぎたら、松ちゃんとキャッチボールしたり、釣りに行ったりする時間を作れるのでは??? わたしは、そのことをとても楽しみにしていた。
あまりにも突然の訃報。
意味がわからない。が率直な気持ち。
中学の3年間、同じ街、同じ学校、同じ野球部、同じ外野手でずっと一緒に過ごした。
それはある面、松ちゃんも 俺で、俺も 松ちゃんだった。
お互いにお互いのなんでもないヒット1本をいつまでも覚えてたりしたものだ。
同じ音や景色を覚えていて、どこか似通ったものの考え方もあるような気がしていた。
どこか同一人物みたいな、互いの分身みたいな気分もあったんだ。
それでも、
松ちゃんが、大人になってから ギターを手に入れて挑戦していたとは知らなかった。
楽器業界出身の私に黙って買って、闇練してということだ。
ギター、弾きたかったんだな。
亡くなった後、夢かなにかで『俺のギターおまえにやるよ。弾いてくれ。』と言われた気がしていた。それにそれが Celebrity だった気もしていた。
弟さんから『ギターを譲り受けてください。』とご連絡があり、そして届けてくださった。
本当に Celebrity だった。
ああ、そうだよな、Ovation Celebrity だよな。
と、不思議なような、不思議でないような、不思議な感覚。
なるほど この色だよな。
Ovation adamas に憧れていたんだな。
わたし、楽器業界時代に結構な本数の韓国製Celebrity を売りました。
比較的お手頃な価格帯ながら、しっかりしていた。
スッキリとしっかりしていた。
綺麗に仕上がっていた。
当時、この価格帯で、最もお値段以上のクオリティだったと思う。
当時、この価格帯で1番売れたギターだったのではなかろうか?
ただ、、、
プリアンプがねぇ、、、
ひとりで弾く & 弾き語りには気にならなくても、問題なくても、
バンドの中で弾くと、音にならないLow Mid が うるさくて、うるさくて、うるさくて、、、
でも、このギターは、松ちゃんのギター。
なんとしてでも使ってやる!使いこなしてやる!
この2本は、そもそもの私の Guitar 。
右は、もうじき30年になる松岡さんの Guitar 。左は、7年ほど前、松岡ギター のブリッジが剥がれてしまった際に購入した小平さんのGuitar。
SALSA の源流 Cuba 音楽 の 【 SON 】を演奏するグループ:Ukkari☆Son の演奏 で使用してきた。【 SON 】を演奏するギタリスト達は、皆このような ナイロン弦のギター ( クラシック ギター ≒ ガットギター )を使う。スティール弦のギター を使う人は皆無。
でも、踊るお客さん達の前で演奏するには、熱気でチューニングが安定しない。
それに、ピックアップを内蔵したナイロン弦のギターは、ピックアップを内蔵したスティール弦のギター以上に 音が自然な感じで鳴ってくれない。

これもわたしのギター。スティール弦のギター。
『うちは貧乏なんだから、私立高校は大変。公立高校に受かってくれたらなんでも好きなものを買ってやる!ギターだって買ってやる!』という約束で公立高校に受かった際、母親に買ってもらった Guid D-40 。45歳くらいのGuitar だ。今となっては、高級ギターに分類される。ただし、ピックアップを搭載していない。
そんな理由で、このギターにピックアップを取り付けて、【 SON 】の演奏に使ってしまおうか??? と数年迷いに迷い続けていた。
実は、そんな背景もあった。
だから、松ちゃん、
松ちゃんの Guitar は、嫌々使うわけでも、無理して使うわけでもないんだぜ。
ただ、それ以上に松ちゃんのギターだ。
なんとしてでも使ってやる!使いこなしてやる!
一緒にステージに立とう!
松ちゃんは、タイガース ファン。
バッターボックスに平行して生体して構えていたが、腕とグリップの位置には掛布雅之さんの影響があったと思う。『 大谷の構えは、少し廣川に似てるなぁ。 』って言いだしたことがあった。
『 似てねぇよ。全然違う。でも言いたいことはわかる😂』
『サトテルが撃てばタイガースは、優勝できる!』って俺は何年も前から言ってたよな👊
折角、今年はタイガースが優勝できるのに!!
vs タイガースOBの新庄剛志率いるファイターズの日本シリーズだってありえるのに!!
棺には、背番号8番のユニフォームが掛けられていた。
念の為、弟さんに確認した。あれは、アニキ 金本のユニフォーム。
この松ちゃんのギターは、2025/7/5 と 7/20 の演奏で早速使った。
松ちゃんのギターだし、昔の Ovation Celebrity が持っていた懸念もあったから、気合を入れた調整を施し、セッティングも本気で繰り返し検証するつもりだった。
ところが、特段なにをすることもなく、拍子抜けするほどあっさり快適に使えてしまった。
今時は、天国でもnetを見れるのだろうか?
このギターに触って、このギターそのもになにを思ったのか、どう調整しようとしたか、どうセッティングしたか、この後 どのように調整しようと考えているのか、次回は、そのことに触れたいと思う。
この稿は、親友 松ちゃんに捧げる。
★次回は、⇒
Ovation Celebrity CE44 松ちゃんのギター。②
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