Ovation Celebrity CE44 松ちゃんのギター。②
この Guitar は、4月に突然この世を去ってしまった友人 松ちゃんの ギター 。
Ovation Celebrity CE44
★前回からの続き。
大切な友人から譲り受けた ギター。
だから、当然使う。
ちゃんと使う。
ベストな状態で使う。
ベストなセッティングを模索する。
なんとしてでも使いこなす!!
前回も触れたので簡単に、、、
わたしは、SALSA の源流 Cuba音楽 【 SON 】を演奏するグループで 20年近く演奏活動をして続けている。
【 SON 】では、スティール弦のギターは使わない。皆無。ナイロン弦のギターを使用する。
でも、踊ってくれるお客さん達の熱気でナイロン弦のチューニングは安定しない。
チューニングメーターで合わせても、ピッチが下がって聴こえてしまう。
所謂 エレガット と呼ばれるピックアップを内蔵した ナイロン弦のギターは、エレアコと呼ばれるピックアップを内蔵したスティール弦のギターと比べても自然な音で鳴りにくい。
長年所有しているスティール弦のドレットノウト、Guild D-40 に ピックアップ を取り付けて使ってしまおうか?と悩みに悩んでいた。
★そもそも わたしは、エレアコ・エレガットが嫌い。
特に、エレアコ・エレガットに内蔵されているプリアンプが嫌い。本件は、ここ【 雑談☆カントク 】でも繰り返し触れてきたのですが、エレアコ エレガッド の プリアンプ
・まずそのギターの音がしない。そのプリアンプの音がしてしまう。
どのギターも同じ音がしてしまう。
・豊かでゴージャスな中低音が煩い。
弾き語りには良くても、バンドの中では聴こえにくい音が煩さ過ぎて使えない。
なので、これまで使ってきたわたしの アコーステック ギター には、いずれにもプリアンプを載せていない。
★ Ovation Celebrity ( 韓国製 )の印象
わたしは、楽器屋さん時代 ( 20年くらいまえまで )、韓国製の Ovation Celebrity を沢山売ってきました。
10万円以下の価格帯で、しっかりとした作りとスッキリとした仕上げ。
とても弾きやすい。
コストバランスのとても優れたギターだと思っていました。
Ovation Adamas ( 1980年代から100万円超え)に憧れた世代としてはその見た目も👍
ただ、Ovation Celebrity に限ったことではなく、あの時代の内臓プリアンプはバンドでは使い物にならなかった。ともかく豊かでゴージャスな中低音が煩い。弾き語りには良くても、バンドの中では聴こえにくい音が煩さ過ぎて使えない。
ギターそのものとしては、良いと思います。
むしろ同価格帯のなかでは優れていた。
沢山売れたギターなので中古市場にも沢山出まわっていた。
あの見た目は、好きだし、気軽に弾ける弾きやすい生ギターとしてならOK!!
でも、バンドの中で使うギターとしては、わたしは避けてました。
突然、この世を去ってしまった大切な友人
ギターを弾きたかった 松ちゃんのギターだから、わたしは使う!!
★ Ovation Celebrity ( 中国製 )の調整
気合の入った調整を施さなければならない。セッティングも気合をいれてあれこれ検証しなければならない。
調整とセッティングの方向性が決まったら、
最終的にはリペアマンに調整の仕上げを依頼せねばならない。
1.まずは、クリーニング。
2.各所のナットやネジを締めた。
ジャックのナットも、チューニングペグのナットもネジも緩みに緩んでた。つまり乾燥で木が痩せていたと思われる。
3.チューニングペグの動きがいまいちスムーズではなかったのでミシン油注入。
4.弦を張って、
(ひとまず ERNIE BALL 80/20 Bronze 0.12~0.54 ) 、ネックを調整しようとしたところ、狂ってない !!
定規をあてても真っ直ぐ !!
多少のフレット擦り合わせをすれば、とても綺麗になりそう。
ホコリも被ってたし、ナット & ネジも緩んでた。
フレットに多少の乱れあり。
なのに、ネック真っ直ぐ!!
このギター、いつ頃 買ったの !?
なにこのギター!? ネック強いんでね!?
ブレーシングもシンプル!!
驚くほどシンプル!!
シンプル、綺麗、丁寧&頑丈
こちらのguitar については、
YouTube版の【 雑談☆カントク 】でもご紹介いたしております。
YouTube版の【 雑談☆カントク 】でもご紹介いたしております。
弾いてみると、、、
アレ!? 昔の Celebrity より Ovation っぽい音がするぞ。
※ ちなみにわたしは、Ovation Custom Legend (U.S.A.)を一時所有していました。
mixer に通した。amp. に通した。
昔 憧れた Ovation っぽい音がするぞ !!
アレッ !? ダブついた LowMid が少ない気がするぞ!!
1990年代の Ovation Custom Legend (U.S.A.) よりも
そのまま 昔 憧れた Ovation っぽい音がしてるんじゃないか !?
EQのフェーダーからガリは出たが、
いいや、このまま使ってしまえ👊
と、気合を入れた調整を施すつもりが、
結局、クリーニングして、ナットとネジを締めて、弦を張り替えただけ。
2025/7/5 の 演奏当日、楽器店さんに寄って、間に合わせの接点復活剤を30年振りに購入。
EQ のフェーダーの隙間に吹きかけてグリグリしただけ。
★ SALSA PARTY での演奏にて使ってみた。
驚きの快適!!
EQフラットでも低音しっかり出つつスッキリ!
懸念した、中低域の聴こえにくい音のゴージャス感は無し!!
懸念は解消された。
むしろトレブルを少しカットしただけで使えた。
なんだこの楽ちんは!?
★ Ovation Celebrity CE44 ( 中国製 )について改めて調べてみた。
中尾貿易さん時代の昔の Celebrity は、韓国製。
今は、モリダイラ楽器さんが代理店なのねぇ。
なんと、品番は、現行品と同じ。
プリアンプの見た目も現行品と同じ。
モリダイラ楽器さんのサイトにシリアル番号検索があったので掛けてみると、修理対象外とあったので、モリダイラ楽器さん以前の品なのか?並行品か?
製造年月は、不明。
松ちゃんは、このギター、いつどこで買ったんだろ?
★以前の韓国製 Celebrity とこの中国製 Celebrity の違い。
・昔の韓国製 Celebrityは、
ネックの塗装も も少しサテン仕上げだった気がする。とてもスッキリとした仕上がりのギターで、今風ギターの印象も強かった気がする。
軽さの中にしっかり感があることを感じた記憶がある。
弾き心地もとても楽だった気がする。
シャローボディのモデルが多かったんじゃなかったかな???
・この中国製 Celebrity には、
もう少し昔のしっかりしたギターの印象がある。ネックの塗装も、サテンなんだろうけど、そこまでのサテンではない。
中高生時代に、愛用したモーリスのギターのような印象。
音は、以前の Celebrity より昔のOvaition により似てると思う。
アンプリファイドした音は、驚くべきことに
1990年代の U.S.A. Ovation よりも もっと昔のOvation 風な気がする。
プリアンプが良い。
今段階で、安直にこのプリアンプは素晴らしい!! というのは危なっかしいが、
以前の Celebrity よりもというより、一時の各社のプリアンプより実用的に優れているのかもしれない。そうであって欲しい!長年どうにもならなかった問題が解消する。
アタックが鳴らない。とか遅れるといったことも無い。
今は、ミッドデプスボディが主力なのだろうか?
★2025/7/5 の演奏を経て、
Guild D-40 にはミディアムゲージ ( 0.13~ )を張ってきた。
しばらくぶりに弾くような時には、ライトゲージ ( 0.12 ~)を張ることがあっても基本は、ミディアムゲージ。
でも、Celebrity は、ドレットノウトではないので、
ERNIE BALL 80/20 Bronze 0.12~0.54 を張った。
通常は、フォスファーブロンズ弦が好きなのだが、
Ovation には、80/20 Bronze だろ?って気がした。
が、久しぶりに スティール弦で 40分 x 2 stage は、まぁまぁ指が痛かった。
それに、音色的にも 0.11 ~ 0.52 でも イイのかな?と思った。
チューニングペグは、やはり動きが良くなかった。
見た目は、悪くなさそうなのに。
次回以降 もっと攻めた微調整をしてみようと思った。
★2025/7/20 の演奏
弦を細くしてみただけで前回と同じ状態で使ってみた。
ERNIE BALL 80/20 Bronze 0.11~ 0.52
指が楽だし、細い分、 ノりで指が勝手に エレクトリックギター風の弾き方もしちゃう。
おお!! これは、自由だ♪
で、あるが、まさかのそもそもの懸念がちょこっと発生。
中低域の音が少しデブってしまった。
この日、7/5 の時より、モニタースピーカーを1系統余計に持ち込んでいた。
そのせいなのか?
フルートのソロの開始タイミングのキメで、ストロークを止めてみた。
だいぶ静かになる。
そもそも アコースティック ギター って 中低域が煩い音圧を出す楽器。
このコントロールには取り組まなければならない。
このギターの音は これまでのギターと比べてどう?ってメンバーに聞いてみた。
『あまり変わらない。』という声もあった。
『 以前よりギターの音が聴き取りやすい。』という声もあった。
ならば、やっぱり このギターでイイんだ!! と判断した。
★今後の調整計画
・チューニングペグは交換せざるを得ない。
でもまぁ、このクラスのギターであれば、当然のことだとも思う。・アウトプットジャックと、内部配線を交換する。
それによって、中低域の 信号量増、抜けと輪郭の向上 も狙えるのではないだろうか?・弦高は、現状 6弦側 12f で丁度2mm 1弦側で 1.5mm 。このままでもOK♪
・弦の太さは、もう少し弾き込んでからでないと決められない。
その弾き込む過程で、フレットを少し擦ってみるかもしれない。弦の太さが決まったら、
・リペアマンさんに持ち込む。
ナット調整とサドルのオクターブ調整を依頼する。★まとめ
プリアンプに関して
特に内臓プリアンプのレベルでは、どうしても『古いものの方が良い。』ととっくに判断を終えていた部分がある。
だって、どんどん多機能になって、音が痩せて、遅延も出て、不自然な音になってゆく過程の時代の中にずっと居たから。
このプリアンプは、良いと思う。良いかもしれない。
少なくても20~30年前の一般的な内蔵プリアンプより良さそうである。
中尾貿易さん時代の 韓国製 Celebrity は、良いギターだっと思う。
他社さんの製品と比べても価格と品質のバランスにとても優れていたと思う。
それから20~30年経って、リーマンショックもコロナ禍も経て、円安が進んで、
材料やパーツの価格が高騰、ギターの価格も高騰したのにも関わらず、変わらぬ価格帯。
しかも昔のギターっぽいガッシリ感を持ったギターが流通してるって、素晴らしい!!
技術の進歩、企業努力って素晴らしい!!
チューニング ペグの交換や 多少の調整程度でどうやら快適に使えそう。
素晴らしい!!
松ちゃんのギター。
弟さんが届けてくださった過程で、『なんとしてでも使ってみせる!』と松ちゃんに約束した気分でいたが、約束を果たしていけそうな気分がしている。
★そして、9/1 糸巻を GOTOH SG381-05PW-L3+R3-Goldに交換しました。

【 雑談☆カントク 】YouTube vol.70 Ovation Celebrity CE44 プチカスタム① 糸巻き交換 。

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★次回は⇒
Guitar ギター の話をするぞ!!
★前回の記事へ⇒
Ovation Celebrity CE44 松ちゃんのギター。①
vol.58 Guitar の話をするぞ!! ③ 憧れの Ovation !! 中高年 ギター 少年達の憧れ♡


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コレに至っては、 ほぼ 700円!!
もちろん楽器関連のリペアなどなどにとっても重宝!!
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