さあ、バンドをはじめよう!③俺の音を聴いて‼︎

今回も、
全く初めてのバンド活動を模索されている方、
久しぶりのバンド活動再開を考えていらっしゃる方を対象に
あるあるの雑談です。


まず、最初の最初、
バンドメンバー皆が 不慣れなうちは、
自分のこと棚に上げて、『俺の音を聴いて‼︎』発言が飛び出すことがありがち。

まぁ、最初のうちは、言ってる方の思い上がりでしょう。

また、『俺の音を聴いて‼︎』『バンドの音を聴いて‼︎』に対しての
『聴いてるよ‼︎』も、まず思い違い。

今、演奏されている音は、
今はじめて聴いた音ですから、瞬時に深く把握するのも、相当な慣れが必要です。

瞬時に音楽を深く深く聴いて全てを把握できる様な耳は、プロレベルの耳といえます。

私なんぞ、PAの仕事してますが、ある程度の経験があるだけで、専門の教育を受けたわけでもないし、もたもた勉強してるので、知識も足りないし、判断に時間が掛かります。

知識が足りないから、
演者さん、お客さんにバレないようにチョットずつ動かして耳で判断して修正したりしてますんで、超時間が掛かる。

サウンドチェックを通して調整して、
本番が始まってしばらくしてから
ようやくひとつの正解に近いものに追いつきます。

聴くということは、とても難しいものです。


ですが‼︎
もっと難しいものがあります。

『自分の音を聴く。』です。

自分の声を録音してみると、
『えっ⁉︎コレ、俺の声⁉︎』って思ったことが誰にでもあると思います。

コレが、スピーカーから出てる自分の声です。

自分の音を聴けていない。という意味です。











自分の歌や演奏を録音して聴いてみると、
多くの皆さんの場合、
思ったより滑舌が悪い、
リズムに対して発音・発声が遅れる、
音程に対してピッチが下がっている、
音程が不安定、
度々マイクロフォンから声が外れている。
思っている以上にモコモコ。
といったことに気づくと思います。

漠然とリズムを捉えていたこと、
漠然とピッチを捉えていたこと、
音色に無神経であったこと
などに気付くと思います。

多くの場合、
小さな楽器より大きな楽器の方が、
自分の弾いてる、叩いてる感覚より音は遅れて発音されます。

歌ってる発音も遅れます。

コレを修正する方法が、
自分の音を聴く。
自分の弾いてる、叩いてる、歌っている感覚ではなく、
スピーカーから出てる自分の音を聴いて修正するという反復トレーニングになります。


まだ、初歩の初歩の段階では
リズムやピッチのチョットのズレなんて
そんなものテクニックや歌唱力でカバーできるじゃん。
みたいな身勝手な思い違いをするものですが、
当然の大きな勘違い。
テクニックや歌唱力は、
リズムトレーニングやピッチトレーニングのその先で養えるものです。

本当に上手い人達の歌唱や演奏を注意深く聴いてみると、
リズムやピッチにどれほど神経を注いでいるのかを確認できます。

簡単じゃありません。


でも、安心してください。

周囲の音を聴くことは、難しい。
自分の音を聴くことは、もっと難しい。
さらに、聴いて調整することは、より反復練習が必要。

このことを認識するだけで、
演奏は全く変わるとお気づきになられるのではないでしょうか。

その意識は、一緒に演奏してくれる人達にも、
音響さんにも伝わりますから
印象が格段によくなります。


認識するということは、
自身の技量不足を痛感することになりますし、
上達への道のりがより厳しいものであることの気付きになりますが、

周囲は、それだけで、
あ!上手くなった!! と感じます。
自分が思ってる以上に大きく変わるものだと思います。


ある程度の経験がある方は、
自分はリズム感が弱い。
ピッチ感が甘い。
と認識して神経を注いでいるものだと思います。

リズムが正確で、
ピッチ正確であるとすれば、
それ、ある程度プロレベルということになっちゃうと思います。


★次回は♪
さあ、バンドをはじめよう!④イメトレと手拍子練習。


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さあ、バンドをはじめよう!②ヴォーカルの学習と練習

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