楽器・音響用プラグ、コネクターの種類


世の中にプラグ、コネクターと呼ばれるものには、
各種産業、医療、軍事、ネットワーク用も含めて
ものすげぇ種類が存在するわけですが、
楽器、音響関連では、主にXLR コネクター、TSフォン、TRSフォン、RCA PIN、ミニステレオなどが使用されています。

















★フォンプラグ



以前は、標準プラグ、標準フォンプラグなどとも呼ばれていました。
軸の直径が 1/4inch = 6.3mmのプラグです。

フォンプラグには、TSフォンとTRSフォンがあります。
TSフォンは、接点が2極のアンバランス出力対応。
TRSフォンは、接点が3極のバランス出力対応。

楽器をアンプもしくはミキサーに接続する際、
あるいはエフェクターを介する接続の場合のほとんどにTSフォンが使用されています。











↑ TSフォンのストレートタイプとL字タイプ。


TRSフォンは、バランス出力を必要とする用途の他、ステレオ標準プラグとも呼ばれヘッドフォンなどにも使用されていますね。










↑ステレオフォンとも呼ばれるTRSフォンプラグ。


※フォンプラグ名称の由来:大昔、電話回線の接続が電話交換台で行われていた時代にこの形状のプラグが使われていたことからフォンプラグと呼ばれているそうです。



※TRSフォンとTSフォン。

 Tは、Tip
 Rは、Ring
 Sは、Sleeve を示しています。

接点が2極のTSフォンと3極のTRSフォンは、機器によっていずれも使える仕様であったり、いずれかの指定がなされている場合があります。特にTRSが使用できる機器の場合には、機器そのものにHot,Cold,Groundなどの指定とともにその記述がなされている場合があります。詳しくは、機器の取扱説明書で確認してみましょう。



★XLRコネクター















XLRコネクター。 左がオス。右がメス。

マイクロフォンケーブル、ミキサーからパワーアンプ、パワードスピーカー、その他のmixer周辺機器などの接続に使用されます。音響機器では主に3pinのXLRコネクターが使用されていますが、仕様によって4pin以上のコネクターも存在しています。


フォンプラグとの違い。
フォンプラグがオスであることに対してメス側はジャックと呼ばれ機器側に固定されていますが、XLRの場合は、オスとメスが存在し、機器側にもオスとメスがあります。
フォンプラグは、引っ張ればすぐ抜けてしまいますが、XLRは、カチッっと固定されてる仕様になっています。

※XLRコネクターは、以前キャノンコネクターと呼ばれてましたが、これは、キャノンという会社が開発したからだそうです。XLRもそもそもはキャノン社の型番であったそうです。



※XLRとTRSの注意点。

この3極のコネクターには、次の様な紐付けがされています。

1=Sleeve,Ground
2=Tip,Hot
3=Ring,Cold

↓参考、ケーブルテスターの表記。



ケーブルテスターのベストセラー BEHRINGER CT100 Cable Tester。各社さんケーブルテスター発売されてますが、どちらのリペアショップさんに遊びに行っても、みなさんほぼこれをお使いになられている気がします。20年来のベストセラーですね。 soundhaouse さんのリンク


なのですが!

以前は、アメリカ式3番Hotと、ヨーロッパ式2番Hotの
HotとColdが逆に繋がれているパターンが混在しました。

つまり、プラスとマイナスが逆に接続されてしまうことがあり得えました。
これだと、音がフェイズになってしまい痩せた妙な音になってしまうこともありますし、音が出なくなってしまうこともあります。


古い機器を使用する場合や、海外の高級オーディオ機器を使用する際には、注意が必要です。

そして!
わたしも2度ほど経験があるのですが、
ケーブルが足りなくて、その場に有ったブランド不明のいかにも安価なマイクロフォンケーブルを借りてみたら、いきなり音がフェイズ。1本のケーブルの2つのコネクター、2番と3番が逆にはんだされていたということがありました。

いかにも安価なケーブルには、組立てからしてデタラメな品が存在していました。
今、滅多にそんなことないと思いますが、一応ご注意ください。



★RCA PIN















RCA PINは、Audio機器に使用されることが多いプラグです。
セパレートのAudio機器、アナログターンテーブル、CDプレイヤー、ラジオチューナー、カセットテープデッキ、TVのアナログ出力、DJ機器等に使用されています。

RCA社が開発したことからRCA PINと呼ばれています。



★ステレオミニプラグ
















1/8inch 3.5mm のステレオミニプラグは、
Bluetooth ヘッドフォンが普及する前にはみなさんよくお使いになられたかと思います。
今でも、PC、タブレットからの音声の出力にはよく使いますね。
不思議なことにmini TRSとは言わない。聞いたことがない。





この他にも、楽器・音響機器用途のプラグには、MIDI規格のコネクターや
スピーカーの接続に使用するスピコンやバナナプラグ等もありますが、
一般的には、基本の基本としてこのあたりをおさえておけば大丈夫かな?
と考えております。

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