SALSA ⑤ SALSAの楽器
SALSA ⑤ SALSAの楽器
今回から3回くらいは、
SALSAを踊る方々に向けた
SALSA MUSICのちょっとしたお勉強♪
ところで、SALSAの1曲が、5分間だったとして、
いつ踊ります?
パフォーマンスダンスであれば、
舞台に立ってる間の全てに振付があって
終始踊るかと思いますが、
普通に酒場等で踊る時は???
実は、SALSA系の音楽には、
ここで、盛り上がって熱く踊りましょうね♪
というダンスパートがあるのです。
もちろん一曲通して踊り続けて踊ってもいいのですが、
Dance Musicは、どんどん盛り上がってゆくもの。
緩急がありますから、
ゆったり揺れてる程度がイイよね♪
ちょっと軽く移動しながらベーシックステップ程度がイイよね♪
音楽が盛り上がってきたから、
ターンしたり、ちょっと技を使ってみたりしたいよね♪
この部分猛烈に盛り上げってるから、盛り上がっちゃおう !!
この盛り上がってきた以降の部分が、
ダンスパートになります。
【 Son Montuno 】と呼ばれるダンスパートです。
このSALSA系音楽特有の、
これぞ SALSA !! というべき【Son Montuno 】を紐解きますと、
もっとSALSAを楽しめます♪
もっとリズムをキャッチできるようになります。
踊る作法というか、様式美を理解できるようになりますので、
おっ!? わかってるねぇ♪と上級者扱いされるようになります。
これ、SALSA LIVE や SALSA CLUB で猛烈に盛り上がって踊ってる上手な方々は、
把握していると思って間違いないでしょう。
次回と、その次でSALSA一曲を構成する構造について触れてゆきます。
まず、今回は、その前に
SALSAで使われる楽器について、
確認しておきましょう。
まず、SALSA系の音楽で最もシンプルなバンド編成は、
CUBA の SON のバンド編成になります。
SALSAへ発展した元の形態の主流となるものです。
【 SON 】の中でも最もシンプルな編成は、Guitar 1本弾き語りになります。
主にクラシックギターとも呼ばれるベーシックなナイロン弦のギターが使用されます。
小編成の【 SON 】では、最も要となる楽器です。
次に、SON、SALSAのアンサンブルの中でリーダー的役割を担うBongo。
ボンゴセイロと呼ばれるBongo Playerは、
ヴォーカルが、コーラスと掛け合いをしながら
オーディエンスを盛り上げる【 Coro y Canta 】に入ると
カンパーナとも呼ばれる Bongo Bell に持ち替えます。
SALSA系の音楽に限るわけではなく、
Dance Musicの要はBASS!!
【 SON 】を踊る時、踊り手さんが最も同化するパートです。
Sonでは、主にコントラバスが使用されますが、
大音量の編成では、通常のエレクトリックベース以上に
アップライトのエレクトリックベースが使用されます。
私、コントラバス等は持ってないので、
写真は、エレアコベースと呼ばれる類いのベースです。
そして、【 SON 】を象徴する弦楽器が【 Tres 】
Tumbaoと呼ばれる独特のリズムパターンをともなったコードワークや
ソロを受け持ちます。
ギターより少し高い音域帯の弦楽器です。
SALSAでのPIANO的な役割を果たします。
複弦3コース。計6本の弦を使用した【Tres】、
複弦4コース。計8本の弦を使用した【Quatro】、
キューバ、プエルトリコ、メキシコなどに存在する楽器です。
そして、ヴォーカリストやコーラス担当者が兼任するのが、
ハンドパーカッションの類。
マラカス
カラオケでも活躍するマラカスやグイロ、
これ、超絶難しい楽器です。
マラカスは、ドラムセットのハイハットの様な細かい刻みを担当します。
グイロは、大盛り上がりパートを盛り上げたり、
Cha-Cha-Chaで大活躍したりします。
クラベス !!
2-3クラーベ、3-2クラーベ、或いはルンバクラーベ
もしくは、シンキージョと呼ばれるパターン等を受け持ちます。
我々、真面目な日本人は、
土台となるクラーベの上に様々な楽器が載ってアンサンブルされると考えるのですが、
もしかしたら、逆なのかもしれない。
各種の楽器で作り出した完璧なアンサンブルのココしかない!!
という絶妙なポイントに落とすものなのかもしれない。
そして、Canta ヴォーカルは、
ご案内担当、盛り上げ担当、そしてグループの顔となります。
Coro コーラスは、専任のコーラス担当がいたり、
各楽器担当が兼任で担いますが、
むしろリフレインされるこのコーラスこそが曲の主題です !!
踊り手さんも遠慮なく大声で歌ってしまいましょう。
ベーシックな【 Son 】の編成には、
ここにメロディ楽器としてトランペット1本が入ります。
イントロ、オブリガート、間奏、ソロ、Mambo、エンディング等を受け持ちます。
さらにここにCongaが参加する場合があります。
近年の【 Son 】では、ますますCongaが参加する編成が多くなっています。
【 Son 】のメインの太鼓は、Bongoです。
Congaは、Rumbaの太鼓です。
超派手で、カッコイイ楽器ティンバレスが参加する編成もあります。
派手なティンバレスですが、
可愛いらしい&優しいCha-Cha-Chaでも大活躍します。
ティンバレスが参加して、
さらにトランペットではなく、
フルート、ヴァイオリンが参加した編成を【 チャランガ編成 】と呼びます。
Cha-Cha-Cha等の演奏を得意とするスタイルになります。
トランペットの代わりにトロンボーンが入ったり、
稀にサキソフォンが参加するパターンもあります。
トランペット、トロンボーン、サキソフォンが様々な組み合わせで複数本参加する
大編成パターンもあります。
そこまでの大編成となるパターンでは、まずPianoも参加します。
オルケスタと呼ばれるみんな勢揃い大集結の編成となります。
大編成、大音量、電化しつつSALSAになってゆくのですが、
上記の様なRhodes Pianoやシンセサイザーも導入されるようになりました。
また、Fender Style のエレクトリックベースも使用されるようになりました。
より低い音も奏でることが可能な5弦ベースが、
アップライトのエレクトリックベースと並んで主流になっています。
SALSA BANDは、Dance Music Bandですので、
もちろん重低音がとても大事な要素となりますが、
SALSA BANDは、大編成ですので
各パートの音それぞれハッキリと確認できるためにも
ベースには、より重低音寄りの音が大事になってまいります。
Son Montunoのパートでどの様に絡み合っているのかを
シンプルに表現してみます。
楽譜が読めなくても安心してください。
実際のSALSAの音源の中から主要なパターンが聴き取れれば、
よりリズムを確実にキャッチできるようになります。
★次回は♪
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