SALSA ⑥ Son Montuno

 
SALSAを象徴する、
これぞ SALSA !! と呼べるダンスパートを
【Son Montuno】と呼びます。








ダンスパート???

SALSAの曲、1曲の中、
盛り上がってきたここの部分で、
『 待ってました~ !! 』と踊りはじめましょう♪
というダンスパートがあるのです。

詳しくは、次回触れますが、
まずは簡単に♪

例えば、1曲は、

・イントロ
・ひら歌 Aメロ
・ひら歌 Bメロ
・間奏
・ひら歌 Aメロ
・ひら歌 Bメロ
・Son montuno
・エンディングと進んでゆきます。

日本の歌謡曲にあてはめると、
1回目の
・ひら歌 Aメロ
・ひら歌 Bメロ が1番

2回目の
・ひら歌 Aメロ
・ひら歌 Bメロ が2番

Son montunoからが、【 サビ 】に該当します。
ここが、盛り上がるところ、ダンスパート、踊るところとなります。


ひら歌で踊ったっていいんですが、
派手な動きは、盛り上がり時まで取っておきましょう♪
ひら歌にはアンダーアームターンさえ不要です。

間がもたなければ、
4小節目、8小節目、12小節目、16小節目あたりに
次の展開へ促すためのフィルインが入るような部分があると思います。
そんなところに、穏やかなアンダーアームターンを一発入れる程度で良いと思います。


そして、このSon montunoの中には、いくつかの展開があります。
・コロ ソロ
・コロ カンタ
・楽器ソロ
・2回目のコロカンタ
・Bomba (Timba , Songo などのCuban Salsa に多く含まれます。 )
・Mambo 

つまりですね♪
ダンスパートであるSon montunoは、
どんどん展開してゆくのです。

SALSA 踊りはじめたばかりの頃は、
技、ルーティン、次なにしよう?と焦ったりするものですが、
曲を無視して技を順番に繰り出してゆくことに、そもそも何の意味もありません。

音楽が派手目になったら、派手目な技をやってみようとか、
今、盛り上がってるから、反復でいこう!とか、そんなんでいいのです。

そのあたりのアイディアも次回触れます。


そして、前置きも重要だったので長くなりましたが、
本日の本題 !!

前々回、
  Salsa Dance Lesson に熱心に通ってる。
  Salsa Clubにも熱心に通ってるんだけど、
  いつまで経っても『 踊れている気分 』に至れない。
  そんな方々へのお助けです♪ ということで、

  手拍子しながら、或いは、クラーベを叩きながら、
  ベーシック ステップや、Cha-Cha-Chaのステップを反復練習しましょう。

  という内容で進めたのですが、

  今回は、そのグレードアップ ヴァージョン !!

今回の前半に触れたSon montunoを紐解きます。

譜面 読めます?

私は、読めません。
読み取るのに時間が掛かります。

読めない方、安心してください。
音程の無いシンプルなリズム譜です。
読めなくても参考にできます。


こちら、 SON や SALSA の ダンスパート: Son montuno の
パーカッションのパターンを中心に書き表した楽譜です。


まず、Pulse から!!


① Pulse は、当然のことながら、猛烈に大事です。
 ところが、実際のSALSAの中からは楽器の音として聴こえない音です。
 メトロノームの音だと考えてください。

 一般的に、リズム練習経験の無い方、足りない方は、4拍目が短くなります。
 テキトーになります。そして、走ります。

 安心してください。↓パーカッション達が支えてくれます。 



② Clave は、SALSA MUSICをつかさどる独特の拍子です。











  2-3Clave、3-2Clave、Rumba Claveなどがあります。
  この譜面では、2-3 Claveです。
  左の小節に音符が2つ、右側の小節に音符が3つ。
  よって、2-3Claveです。

  SALSAは、2小節一組のパターンで曲が進んでゆくのですが、
  原則として、この2と3を繰り返す順番は1曲を通して変化しません。
  ( ※極稀に 原則を崩して演奏される場合もあります。)
  コーラスも、リードヴォーカルも、ソロも全てがこのClaveにノって演奏されます。

  ただ、曲によっては、イントロが7小節、ひら歌が11小節等
  1小節減らして展開する。そのような仕掛けがなされています。
  ともなって、この2-3の順番が裏返ることがあります。
  裏返したら、裏返したClaveに従って演奏します。

  ウン パ パ ウン パ ウ パ ウン パ
  みたいな感じです。
  全ての音符と全ての休符がとても大切ですが、
  特に4拍目超大事です。
  2の4拍目の休符、3の4拍目4分音符をしっかりと感じましょう。
  



③ Conga 『ドドンパ』って日本の古いLATIN系流行歌をご存じでしょうか。
  ドドンパは、この2-3ClaveのConga パターンの3側の音を表現しています。



 






  このConga の 2-3のパターンを口で表現するとしたら、
  ツ ク パ ク ツ ク クゥ クゥン  ツ ク パ ドゥ ドゥ ク クゥ クゥン
  みたいな感じになります。

 この音を実際のSALSAの中から聴き取ってください。

  パ の音は、Congaの皮をミュートして叩く強い音です。

  on2のSALSAでは、足を踏み込むタイミングにあたる超重要な目印になります。

  on1の場合は、4拍目のクゥ クゥンが唯一のステップしない間になります。
  ココにタメをつくることが、on1ではなにより大切です。

  また、Conga、楽器、ダンスに限らず、4拍目は、SALSAで物凄く重要な拍です。
  実は、SALSA系の音楽は、4拍目ががっちり合う拍で、4拍目からスタートします。
  一般の方が一番弱い4拍目が一番重要になります。

  4拍目をしっかりと感じることでダンスに【タメ】や【スピード感】がうまれます。
  Cuba人達は、この4拍目を『クゥクゥン』と口ずさみながら踊ってたりもします。

  気をつけてください。私、真似して『クゥクゥン』と口ずさみながら踊ってたら、
  踊っていただいてた方に『私、そんなにリズム感悪いですか?』
  と言われたことがありました。

  ラテンのパーカッションは、R&B , Soul , Funk , Reggaeなどでも大活躍しますが、
  例えば、マーヴィン・ゲイの名曲の数々などでも 
  4拍目のクゥ クゥンがいかに大切かを確認することができるかと思います。



④ Timbalesのパターンは、
  パイラと呼ばれるTimbalesの胴を横からスティックで叩いた音です。
  金属を細い棒で叩いた音です。





 




 この音を実際のSALSAの中から聴き取ってください。

 とても立ち上がりの良い鋭い音ですから、
 この音を意識することがとても重要です。

 聴いて、意識することです。
 連動しすぎないようにしましょう。
 動きがカチャカチャしちゃいますからね。



⑤ Bongo のパターンは、非常にありがたい。

 







  Bongo の ベーシックなパターンは、
  1,2,3,4 1,2,3,4と
  拍子の頭を強く出してくれます。

  ベーシックは、ベーシックなのですが、
  SONやSALSAのBANDの中で、Bongoは、アンサンブルのリーダーです。
  太鼓ですが、リード楽器ともされています。
  かなり自由なフレーズが飛び出してきますし、
  バンドに次の展開を示すフィルインもガンガンでてきますし、
  ヴォーカルの合いの手のようなこともしています。 


  TimbalesやBongoは、フィルインを出してくれます。
  
  フィルインは、バンドメンバーに対して、
  『おい!次の展開にいくぞ!』
  『おい!次の8小節を、もっと盛り上げるぞ!』という指示ですが、

  踊るあなたに対しても
  『おい!次の展開にいくぞ!』
  『おい!次の8小節を、もっと盛り上げるぞ!』と呼び掛けているのです!

   熱いね ♪



もっと熱いのが、
⑥ Bongo Bell


 








  ボンゴセイロは、Son montuno に入って、
  コロ:コーラスが歌う主題に
  カンタ:リード ヴォーカルが呼応して、
  ダンスフロアを煽って盛り上げるとき、
  Bongoから、Bongo bellに持ち替えて煽ります!!
 
  Son montunoでも イントロでも、BombaでもMamboでも
  ボンゴセイロがBongo Bellを持って鳴らしてる時は、熱く踊る時です!!



☆彡 私的には、激アツの余談なのですが、

SALSA系のLIVEで、Bongo ソロ、Conga ソロ、Timbales ソロってそんなに沢山はありません。1回か、2回くらい。

なんですが、LIVEの終盤でパーカッション3人が連続でソロを取るようなパターンがあります。プロフェッショナルの方々の場合ですよ。

Coro y Canta でおおいに盛り上げってるところから、
Conga ~ Timbales ~ Bongo の順でソロ。

Bongo のソロが終わる時、
ボンゴセイロがカンパーナ ( Bongo Bell )に持ち替えて 立ち上がって、
バンドと、ダンスフロアの全体を見渡して フィルイン !!

激アツの Coro y Canta に再突入!!
会場の盛り上がりが最高潮に突入するシーンですが、
私、激アツ !! 大好物です!! 



⑦ 最後に Bass !!


(※適切な写真がなくてごめんなさい。)

  Dance Musicは、Bassです!! 
  Salsa系の音楽でも Bassです !!

 しかも、他のジャンルからみたら変なことしてる。

 16分音符や8分音符ではなくて、4分音符でシンコペーションしちゃうんです。
 コードも変わっちゃうんです。
 特殊に聴こえないのはClaveのせいなのかな?


 on1であれば、ステップしない部分、
 on2であれば、踏み出した足を戻す部分、
 SONであれば、
 踏み出すステップは、シンコペーションする4拍目の4分音符と完全同期します!!


SONでもSALSAでも使用されるBaby Bass やコントラバス。
そのフラットワウンド弦の音も最高ですが、
SALSAももちろん、Merengue で使用される5弦エレクトリックベース Low Bの
ラウンドワウンド弦のギザギザの音まで できることなら感じて欲しい!!


Bassは、周波数で言うと30hz~500hzくらいの間の音となります。
特に100hz以下のそこまで低い音って、
耳で認識する以上に、床、壁、空気、肌の振動で認識することになります。
耳だけではなく、肌で聴いてリズムと一体化してください。



最後に、屁理屈的、ヒント的、、、

今、聴いた音に合わせてたら、遅れます。
今、聴いた音に合わせるには、
そ~と~定石を学習して、練習して予知能力的ものを身につけねばなりません。

でも合わせることができるのは、
リズムは、ループしてるからです。

まず落ち着いて、リズムをよく聴いて、ループを掴んだら
そこにノる、合わせることができます。

でも、合わせてたのではイマイチ。

ループを掴んだら、
自分も奏でてるくらいのつもり、
自分もリズムを生み出しだしてるつもり、
自分も音楽を生み出してるくらいの気持ちで同化しちゃってください。

Coroは、バンドと一緒に歌っちゃいましょうね♪
歌って踊るのが一番音楽に溶け込めるかと思います。



サウンドハウス


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