ところで、フラットってなんだ?問題。

 

『周波数特性がフラットで、、、』とか
各種メーカーさんのカタログやサイト、
それから音響機器のレビューをするサイトにも書いてあるし、
実際の情報交換の場でも口にされている。

例えば、私の場合、
mogami 2534 や BELDEN 88760 をイメージする場合、
『フラット!!』って思いはしますけど、
このふたつのケーブル、同じ音がするわけでもない。

ギターに接続したケーブルのプラグ、
反対側のプラグを耳に直接差し込んで音が聴こえるわけではない。
アンプ等必ずいろんな回路やパーツを通過した音で判断するわけですから
本当にフラットなのかは、そもそもわかるものではない。

比較して、フラットと思うか否か?自然と思うか否かかと思います。



☆ギターアンプは、フラットか?








Fender Amp.のEQは、トレブル0、ミドル10、ベース0がフラット。
トレブルと、ベースはブーストしかできない。
ミドルは、カットしかできない。

と、まぁまぁ言われてきましたが、
これ↑ ギターアンプのセッティングをするうえで、とても参考になる考え方!

しかしながら、嘘ばっかりだそうです。

まず、EQのポットには、passiveのポットが採用されているため、
『ツマミ』としては、トレブル、ミドル、ベースともカットしかできない。

EQの前段階の回路で、低域、高域、ついでに中域をブーストしたり、カットしたり
既にいろいろしちゃってるそうです。

もしもフラットだとしたら、
6弦太くてパワーがあり、1弦細くてパワーが少ないわけですから
太い弦の音ばっかり目立っちゃうハズですよね。

中には、オーディオ機器やDJ機器の様に
EQの各ツマミにセンタークリックがあって、
右へ回すとブースト、左へ回すとカットできるEQを搭載したギターアンプもあるのかもしれませんが、現在でも大半のギターアンプはFender AMPのEQを踏襲しているとのことです。

ですので、EQのツマミ全部12時がフラットも大嘘です。

そもそも!
スマホ等を音源にギターアンプ等に接続されたことがないでしょうか?
低音スカスカの変な音で再生されることを皆さんご存じでいらっしゃるかと思います。

何故か、フラットだと言われ続けてるRoland JC-120に接続してもまた不思議な音がしますよね。


☆ベースアンプは、フラットか?

同様にスマホ等を音源にベースアンプに接続した際、
低音が出やすいアンプですから、ギターアンプに比べたら多少自然に近く聴こえるかもしれませんが、なんか変ですよね。
それもそのはず、そもそもギターアンプとベースアンプは兼用として開発された歴史があり、それを現在も踏襲しているわけですし、
現在では、Low Bの5弦を持ったベースも4弦ベースととも主流。
ベースアンプもフラットとは言えないのではないでしょうか?


☆では!オーディオ機器やPA機器は?

まぁまぁ、フラットなんでしょうねぇ。

でも!メーカーによって、種類によって、或いは、ヘッドフォンによってまるで変わりませんか?

例えば、JBL , EV , それから例えばMackieのPA用スピーカー
ドンシャリに聴こえませんか?

例えば、Mackieのミキサーもドンシャリに感じます。

というか、海外製品多かれ少なかれドンシャリに感じないでしょうか?

ミニコンポの類は、メーカーによって音の傾向がまるで異なる。

ヘッドフォンもメーカーや機種によってまるで異なりますよねぇ。

ああ、BluetoothスピーカーやTVのサウンドバーは猛烈にドンシャリですね。


そもそも、そこにマイクロフォンがあって、誰かが話したり、歌ったりするとき
生声とは随分と違ったバランスで増幅されるかと思います。
それが、とても素晴らしい音で増幅されていたとしても、
それが、フラットなんてことはあり得ないと思います。


1本1,000万円もする高級スピーカーの音は、
驚くべき素晴らしい音ですが、
生音を忠実に増幅した音ということにはなりません。

TVドラマの俳優さんの声はとても自然ですが、
あれは、またその筋の卓越した技術によるものであって、
これもまたフラットとはいえないものと思われます。


逆に、我々がライブハウス等で演奏をする際、
音響がフラットであるとするならば、
それはそれでハウリングを起こしたり、混濁感を感じたり、気持ち悪くなったりの問題が起きるものだと思います。

音の調整をする場合や、
そのコミュニケーションをする場合に
フラットという言葉がつかえなかったら不自由になっちゃいますから
使いますけど、増幅するうえでそもそもフラットなんて無い。


各種機器のメーカーさんは、こうゆう仕様なら良い音で聴こえる。
というチューニングを施して各種機器を製品化されていらっしゃいますから、
フラットという概念はほどほどに、
いじり過ぎもしないように、
自然な音に聴こえる、とかカッコイイ音に聴こえる為の
試行錯誤の検証を繰り返すことが大切かなぁ~と考えています。





サウンドハウス



★次回は♪
楽器、マイクロフォン、オーディオケーブル( シールド )のおすすめ ⑤ キーボード用ケーブル

★今回の件、Gutar Amp.等についての疑問を解決したい方には、
↓こちら猛烈にお薦め!!
Fender Amp EQの謎

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