キーボード Keybords 鍵盤楽器用途のケーブル Cable について

6/12/2025

キーボード Keybords 鍵盤楽器用途のケーブル Cable について

写真がきったなくてごめんなさい♪

キーボード Keybords 鍵盤楽器用途のケーブル Cable について

１．ケーブルそのもの
２．仕様 ① プラグ
３．仕様 ② 長さ

１．ケーブルそのもの
キーボード用途のケーブルは、
一般的な楽器店さんで購入可能な Guitar Cable で問題ない。
ただし、ギターケーブルは、基本的には、ハイインピーダンスの楽器用。

我が国を代表するハイインピーダンス楽器用ケーブル
CANARE GS-6

ハイインピーダンスとは、雑にいうと本体に電源を伴っていない信号。
キーボード類は、多くの場合ローインピーダンスの楽器。
でも、その点も問題ない。

問題ないのだけれど、
音域帯の狭いギター用のケーブルを使用するよりは、
PA周辺機器同様にマイクロフォンケーブルを使用した方がよろしいかと思います。

我が国を代表するマイクロフォンケーブル

CANARE L-4E6S

そして、近年大人気!!
やはり、日本を代表するマイクロフォンケーブル
mogami 2534

まず、大抵の場合、この CANARE L-4E6S or mogami 2534 をお使いになられることが、
BEST!! もしくは、無難ではないでしょうか？

もしくは、欧米の音を意識して、長く欧米の定番!! 一択であったBELDEN 8412 という選択肢もあります。往年のB-3 , Rhodes , アナログシンセのイガイガ、ムリムリ、モリモリしたニュアンスにこだわるのであれば、BELDEN 8412 が良いかもしれません。

ケーブルの王様 BELDEN 8412
如何にもアメリカン!! パワフル!!

もしくは、BELDEN 8412 のイガイガ、ムリムリ、モリモリ、パワフル、
ブーミーなほどのLOWの膨らみ感、中域のツヤ、派手さを嫌って且つたっぷりスピーディーな広音域帯を求めるなら、BELDEN 88760 オーディオケーブルという手もあります。
※ただし、88760は、細く硬いケーブルで取り回しが不自由。固定ヵ所に向くケーブル。
　長い距離での扱いも難しい。床を這わせることにも向きません。

BELDEN 88760 オーディオケーブル

繰り返しに鳴りますが、まず、普通に考えたら、 CANARE L-4E6S or mogami 2534 をお使いになられることが、BEST!! もしくは、無難といえるかと思います。
このふたつを比較すると、mogami 2534 の方が LOWが若干膨らんで沈んだような、落ち着いたドッシリ感を感じられるかもしれません。
いずれも高域から低域までとてもナチュラルに再生されるケーブルです。

注意点
これまた雑な言い方ですが、ケーブルの個性のわかりやすいポイントは、LOWの量にあります。LOWを通す加減が一番わかりやすい個性です。
本当に雑な言い方ですが、ギターケーブルは、重低音を通しにくい。
マイクロフォンケーブルは重低音も通しやすい傾向にあります。
ですので、キーボード類が本来持ち合わせている豊かな重低音の再生という点では、マイクロフォンケーブルが向きます。
ここで注意が必要になるかもしれません。
それは、バスドラムやベースの音域帯との喧嘩です。

２．仕様 ① プラグ

　・LR ??
　・SS ?? SL ?? LL ??
　・TS ?? TRS ??
　・Neutrik Gold Plated ??

LRはともかくとして、あまりご興味のない方には、なんのコッチャ!? ですよね？

・LR ??
LR は、Left Right のSTEREO仕様を差しています。
左のアウトプット、右のアウトプットそれぞれに接続することによってキーボード本体が持ったSTEREO再生能力を活かすことができます。
上部の写真のプラグには赤白のパーツがついてますが、このような目印を装着することもできます。

・SS ?? SL ?? LL ??
Sはストレート、Lは L字を差しています。

Sにするか、Lにするかは、迷いどころ。
基本的には、差し込み口である、mixer 等のJack周辺が混みあってる想定もすると、ストレートが無難です。

ですが、キーボード本体サイドにストレートプラグは、慣れていないとまぁまぁ危険。
不用意にぶつかってプラグを破損するぐらいならまだマシですが、キーボード本体の差し込みJackを破損することがよくあります。またキーボードスタンドから落下させたら大惨事。
ストレートでもよいのですが、おっちょこちょい＆うっかり者のわたしの場合は迷わず片側はL字Typeにします。

・TS ?? TRS ??

これが、TS

これが、TRS

一般的な言い方だと、
TS = 標準フォンプラグ
TRS = ステレオ標準フォンプラグ

通常、下記の関係性となります。
Tは、Tip = 2番 = Hot
Rは、Ring = 3番 = Cold

Sは、Sleeve = 1番 = Ground

キャノンコネクター = XLR コネクターと同様に 3極の結線を可能にします。

キャノンコネクター = XLR コネクター

3極の結線は、2極の結線よりノイズに強くケーブルが長くなっても外来ノイズにより強いとされています。

まぁ、あまり気にする必要はないと思いますが、
近年のキーボード類本体、mixer、周辺機器では、Plug、Juck に TS のみならず TRS も使える品が増えているかと思います。理屈的には TRS の方がノイズに強い。

外来ノイズの心配が多い環境での演奏が多い方は、お試しになられる価値があるかもしれません。

・Neutrik Gold Plated ??

再三写真が登場しているこちらのNeutrik というメーカー金メッキが施されたプラグのコトです。
楽器用のプラグとしては、Switchcraft のPlug も有名ですが、キーボード類に使用されるのであれば、よりレンジが広く、より音のスピード感も感じられる、癖もなく、酸化による劣化にも強い、丈夫な Neutrik Gold Plated Plug NP2X-B , NP2RX-B 迷うことなく一択でよろしいかと思います。

３．仕様 ② 長さ

LIVEでの基本は、手元のMixer まで、もしくは足もとのDIまでの接続になろうかと思います。
ですので、3m LR で充分。むしろ3mでは長いとお感じになられるかもしれません。

しかし、練習スタジオでの使用も考えると5mあった方が安心ですよね。

キーボード類での使用で、ケーブルやプラグが粗悪品でもない限り、ケーブルの長さが7m 10m 程度に長くなっても目だってノイズがのったり音が劣化したりすることはありません。
キーボード類で10mのケーブルが必要な状況であるとするならば、また別のもっと大きな問題が発生しているはず。ですので、必要な余裕のある長さのケーブルを用意しましょう。

わたしが、知り合いのプロ・アマのキーボード奏者さんからご依頼いただいた際は、まずほぼほぼこれです。